切ない幸せ
2017年 10月 24日
うちの子どもたち(尻尾なし)が幼かった頃の
忘れられないワンシーンがあるんです。
3年間暮らした旭川から神奈川に戻ってきて、
隣市のマンションで暮らし始めた時のこと。
マンション3階のベランダで洗濯物を取り込んでいたら
外で缶蹴りをして遊ぶ子どもたちの声が聞こえてきて・・・
ああ、わたし今、ものすごく幸せだ。って思ったんです。
(写真↑はかなり昔だけど、この少女はうちの子じゃありません。笑)
そのマンションの子どもたち、一昔前のように縦割り社会でしてね。
下は幼稚園生(うちの娘)から上は小6まで、年齢も性別も違う子たちが
みんな一緒くたになって、日が暮れるまで毎日遊んでいたんです。
旭川から越してきて、新しい環境、新しい友だちに慣れるかな、
なんて心配は杞憂に終わり、楽しそうに遊ぶ息子と娘の声。
我が子の幸せは、母の幸せ。
ああ、今ものすごく幸せだなーと思いながらも、
これがずっと続くわけじゃない、子どもはすぐに大きくなって
「お母さん、ただいまー!お腹すいた!」
なんて飛びついてくることも、やがてなくなる。。。
今の幸せは束の間の幸せ。と、どこか切なくも感じていたんです。
時は流れて、子どもたちは成長し、やはり母の手を離れていって。
今度は3ワンが、幼い我が子のような存在になっていったのですが、
ロイスが病気になってからのこの2年くらいは
3ワン一緒の幸せを感じながらも、どこかいつも切なかったんですよね。
病気が不幸だ、とは1度も思いませんでした。
リンパ腫だろうとなんだろうと、ロイスが今、笑って
美味しいものをたくさん食べてくれてたら、それで幸せだった。
それでも、「リンパ腫=間近な死」と認識してしまってからは、
幸せだけど切ない2年間だったんです。
・・・なんでこんなことを突然言い出したかといいますと、
最後の家族旅行の写真が出てきたからです。
更年期でブログをサボりまくっていた2011~2013年にかけての写真が
UPされないままPCにたくさん残っているのですが、
この伊豆旅行もそのひとつ。
たった1泊だったけど、近場の伊豆だったけど、
家族そろって泊りの旅行に出かけたのは、これが最後。
みんなで遊覧船に乗って、船内で売っていた
「カモメの餌(かっぱえびせん)」を
たくさんのカモメにばら撒いたんだよね。
ロイスはまだ10歳にもなっていなくて、健康体そのもので
お別れなんて微塵も感じさせなかった、幸せに満ち溢れた時間。
子どもたちはそれぞれ問題を抱えてはいたけれど
それでも、この時だけはみんなが笑っていた。
(カモメよりも、えびせんが気になって仕方なかったロイス。笑)
それが今では、娘は家を出てしまったし、
ロイスなんて、この世からもいなくなってしまって・・・
この、幸せだった家族全員の時間はもう帰ってこないんだよな。
そんなことを思いながら、この写真を眺めていたら泣けて泣けて。
ダメですね、2度目の月命日が近づいているせいかな。
ここで止まっていてくれないんだろう、って
何度も何度も思いました。
毎日がその日の繰り返しでいい!って思いました。
先に進まなくていいって。
でも 時間だけは平等に流れてしまうんですよね。。
平等とは思えないこともあるけど。
だから、今がとても幸せ、と気づけるのはとても貴重だと思います。
今の幸せって、なかなか気づけなくて後悔するものですから。
少なくともくろ母さんは、その時にその幸せに気づいていて、満喫されていた。
失ったものは大きいですが、幸せを見つける達人だと思います。
思い出も大事にしながら、これからも幸せを見つけていけると思います。
ロイス君の二回目の月命日、またおいしいものが並ぶのかな~?
やっぱり思いますよねぇ。
幸せなその瞬間で止まっていてくれたらいいのに…って。
めいちゃんがいて、みやちゃんがいて、
毎日お散歩に行って、ごはんを食べて…
そんな普通の幸せでいいのにね。(ノ_・。)
ありがとうございます、そんなふうに言ってくださって。
私が幸せ見つけの達人かどうかはわかりませんが(^_^;)
ロイスが病気になったからこそ、「普通」の生活がどんなに幸せか、気づかせてもらったんだと思います。
次の幸せ、また見つけていかないといけませんよね~
明日の月命日は、ブルーボーンさんの御馳走を買ってきてやろうと思ってます!
丁度思春期と言う巣立ちへの準備を迎えた娘らの事とか、ラスクが亡くなって2年と言う時期もあってか、
はたまた小鉄を迎えたせいなのか、
いろんな事を考えてしまいました。
って回転の遅い私の頭で考えている間に
めっちゃ今更になってしまったのですが…
漠然となりがちな今日を、大事に暮らす事の大切さを
改めて考えさせていただきました。
回転が遅いなんて、何をおっしゃいます~!笑
めっちゃ頭の良い方だとお見受けしてますよ♪
幸せな時代って、短いですよね。
でも、その時の幸せの形は失ってしまっても、また別の幸せがきっと見つかりますから。
そう信じながら、今はロイスを失った悲しみに耐えてます。笑
ラスク君を失った経験がおありの母さまなら、きっと今の生活を大切にしていけますよ!